防水スプレーいらない!革靴をスプレーなしで防水する方法
結論からいうと、防水スプレーを使わなくても防水はできます。防水スプレーは便利ですが、使い方をまちがえると大変なことになります。NHKのニュースでも話題になりましたが、呼吸困難は怖いですよね。とはいっても防水対策はしたいところです。そこでこの記事では、防水スプレーを使わないで革靴を防水する方法をご紹介します。
目次
室内で防水スプレーは危険です
【その防水スプレー、ちょっと待って!】
翌日の山登りを楽しみにしていた男性は、風呂場で倒れて亡くなりました。正しく使わないと、防水スプレーで肺の中まで防水されてしまう、という事実。梅雨のこの時期、ぜひ知っておいてください。#大切な人にも伝えてください https://t.co/MumUZ8YF47— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2019年6月21日
そもそもの問題になった防水スプレーの危険性ですが、原因は室内でやってしまったこと。しかも大量に。それで防水スプレーを知らずに吸ってしまって、緊急搬送されたのが事故の流れです。
これが危険度MAX →「まとめて一気にやっちゃおう」
たとえば靴の防水を玄関先でやってしまうケースです。実はこれがかなり危険な行為で、しかもありがちなパターンで事故る可能性があるんです。今回話題になった例では、知らない主婦が家族の靴を全部してしまおうと大量にスプレーをしてしまい危ない状況になったというパターンです。よくありそうな状況ですよね。
ほかにも”せっかくだから靴まとめてやっちゃおう”と、防水スプレーをまるまる1本使って危ない思いをしたのが、NHKで紹介された20代OLさんでした。(パンプス4足を玄関で丹念にやったそうです。絶対ダメ)
・自分は一人暮らしで靴少ないし大丈夫
・風通し良いし、多分問題ない
という感じで危機感を甘く見てると大変なことになるので注意してください。先ほどの主婦はドアを開けて換気したにも関わらず、呼吸困難になり病院に運ばれました。もし防水スプレーを使う場合は、必ず外でしてください。(命にも関わることです)
防水スプレーを吸い込むと肺が危ない?
密室で防水スプレー使わない
外でも出来るだけ吸わない肺胞は界面活性がないと
うまく拡がりません肺の中が防水されてしまうと
間質性肺炎になって
吸っても吸っても酸素が取り込まれず
死んでしまいますそういった症例がありました
山好きの方でした— N_クライミング専門医 (@now_med_4_yall) 2019年6月17日
「主婦が玄関で」のケースもそうですが、「登山家がテントで」というケースもあるそうです。クライミング専門医のツイートで話題になり、ツイッター界隈では衝撃が走った内容です。このツイートはリプ欄も参考になります。
・室内で傘に
・室内でスキーウェアに
・粒子が1ミクロン以下だから、市販のマスクは効果ない
心当たりはありませんか?ちなみに原因は防水スプレーに含まれる有害な樹脂だそうです。
防水スプレー「樹脂」が原因なのか。
肺の中を防水するのは怖いhttps://t.co/FgOl0y3NS6— ギミックな革小物。 (@gimmick_works) 2019年6月24日
では本題です↓
革靴に防水スプレーを使わない方法は?
防水スプレーなしで防水するには、以下のような方法があります。
⑴オイルを塗る
⑵ワックスを塗る
⑶防水加工の革靴を使う
これで防水スプレーの代わりに防水してくれます。環境に合いそうなら試してみてください。
⑴オイルを使う
防水スプレーの代わりとして、まずは保革油(オイル)があります。いわゆる”レザーオイル”で、ラナパーやミンクオイルなどが有名です。革にもよりますが、2~3日の防水は期待できます。保革油の目的は革に油分を与えることがメインですが、はっ水効果もあるため水分を弾く作用があります。その作用を利用するという方法です。
はっ水の効果はレザーオイルによりますが、効き目の目安としては2~3日くらい防水効果が続き、徐々に効果が薄れていく感じです。
ちなみに僕はラナパーを使ってます。防水対策の効き目はなかなかです。塗って1~2日なら、ちょっとやそっとの雨ならピンっと水滴を弾いてくれます。栄養&撥水がレザーオイルの良いところです。ただし塗りすぎるとヘナったり、カビなどのリスクも増えますので、革メンテができる人向けです。
⑵ワックスを塗る
上級者向けになりますが、レザーワックスを使う方法もあります。靴磨きの世界では”ポリッシュ”とも言います。レザーワックスはオイルよりもロウの成分が多いので、とてもきれいな艶出し&防水がメリットです。
レザーワックスは革靴の鏡面磨きにも使われます。上手い人はホントにピッカピカでアートの世界です。ただし、慣れていないと油シミやカビのリスクなどがあり、初心者にはむずかしいというデメリットもあります。
革靴のワックスがはじめての場合はKIWIがオススメです。鏡面磨きの塗り方は化ノ革さんの記事がおすすめです。上手くなれば鏡面磨きにハマるかも!こちらも革好き向けのメンテですね。
⑶防水加工の革靴をはく
視点を変えて、防水の革靴を履いちゃおう!という作戦です。最近の雨靴(レインブーツ)はカッコいいのがたくさんあります。チャッカもありますし、見た目は“本物の革靴”です。仕事に使う消耗品ならコレでOKと割り切ったり、雨の日は雨靴にするというライフスタイルがOKなら雨靴ブランドはオススメです。
チャッカブーツが好きなら、PLUBO(プルーヴォ)はチェックブランドです。
どうしても防水スプレーを使う場合は?
防水スプレーは玄関の外でするのが無難です。そして一気にしようとしないでください。お子さんやペットがいないかもチェックです。ぼくはコロニルの防水スプレーを使ってます。オールマイティーは使いやすいのでオススメです。
対象素材
スムースレザー(銀付き革・ガラスレザー…一般的な革靴の革) 起毛皮革(スエード・ヌバック・ベロア) 合成皮革 テキスタイル 防水透湿素材
スニーカーではクレップがおすすめ。はっ水最強スプレー。
対象素材
革、合成皮革、スエード、ヌバック、キャンバス、ナイロン
まとめ:オイルやワックスはうすーく塗る、または雨靴対策
代用でワックスやオイルを使う場合は、塗りすぎに注意です。革靴の種類にもよりますが、うまく使うと防水効果をはっきりしてくれます。またはすでに防水加工がある革靴を選ぶのも手です。仕事とプライベートを分けて革靴を楽しむのもアリですしね。防水スプレーの使い方には本当に注意してくださいね。
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